手作り大好きを極めるエコビレッジビルダー、山納銀之輔さん

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 女房殿が、エコビレッジビルダーの山納銀之輔(銀ちゃんと呼ばせていただきます)のファンなんです。それで神鍋高原フェス”まんまる”という銀ちゃんに会えるイベントを見つけてきまして、家族で参加してきました。神鍋高原は兵庫県、京都から特急で約2時間、山陰本線の江原駅からバスで約20分のところにあります。

 京都から結構な距離がありますし、高原なんだから涼しいところかと思いましたが、ものすごく暑かったです。銀ちゃんもこのイベントの前に赤道直下の国に行っていたそうですが、そこよりも日本の方た暑いと言われてました。

 色々なプログラムがある中で、銀ちゃんの3日間にわたるサバイバル講座が目当てのものでした。これに参加するためには二泊三日のテント住まいが必要で、箱入り娘の女房殿にはなじまないものなのですが、銀ちゃんに会いたい気持ちが勝ったようです。銀ちゃんに難民キャンプと言わしめたテント村に泊まり込んでも銀ちゃんに会いたいという人が約1000人。銀ちゃんの人気はすごいですね。

 私は銀ちゃんのことは知りませんでしたが、3日間話を聞いて、銀ちゃんが”手作り大好き”を極めている方であることがわかりました。石垣島で住む家を自分で作り、自分で作った野菜や取ってきた魚を食べる自給自足に近い生活をしているというのです。銀ちゃんはビジネスに失敗してホームレスとなった時に、森の中での野宿を通し、自然と調和する生き方を会得したのだそうです。

 日本は豊かな自然に恵まれており、ホームレスになるようなことがあっても、死ぬことはない。自分のやりたいことをやるのがいいと励ましてもらいました。私は手作りが大好きですし、銀ちゃんの主張はその通りと思うところもあるのですが、実際に今の仕事を捨てて、やりたいことだけをやって生きていくというのはなかなかハードルが高いです。

 ただ、私の会社は60歳になった年で定年です。雇用延長はありますが、給料が半分になるといいますし、そこで会社生活は終わりにし、自給自足生活にトライするのもいいかなあと思ったりしました。銀ちゃんは、完全な自給自足はスマホを使ったりとか色々と現代生活の出費もあるので難しいが、月3万円で足りると話されていました。銀ちゃんが自給自足に必要という広さのある庭付きの一戸建ての家はありますし、3万円よりはかかりそうな気もしますが、年金があれば十分やっていけそうな気もします。

 銀ちゃんの話をこのタイミングで聞いたのも何かの縁かもしれません。今までは自給自足を意識した家庭菜園ではありませんでしたが、あと1年半、自給自足できるようにすることを目標として、家庭菜園を整備していこうと思いました。

 それから銀ちゃんの話で気になったのは、種子バンクのことです。在来種の野菜の種を無料で配り、収穫できたら種を3倍にして返送してもらうプロジェクトを進めて、在来種の野菜を広めたいと話されていました。銀ちゃんのホームページにはこの情報はありませんでしたが、たまに銀ちゃんのホームページを見て、これが実現したらぜひ参加してみたいと思います。種を返送する時には、うちで育てているブラジルミニなどの在来品種の種も入れて、このプロジェクトで広めてもらったりできたらいいなあと思います。

 この他にも、マクロビが必ずしも良いわけではない。楽しく食べるのが一番とか、有機農法で作った野菜が必ずしも美味しいわけではない。美味しいものを作りたいという気持ちのある方が大切とか、無理にF1種を避ける必要はない。F1種でも数世代で元に戻ったりする。最初はF1種でも、循環農法を目指す取り組みをすることが大切など、共感できる話が色々ありました。「銀ちゃんありがとう!」

 

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