ドクダミの花盛り

家庭菜園

 ドクダミが一斉に白い花を咲かせ始めました。一昨年まではドクダミを片っ端から抜いていましたし、去年も女房殿がドクダミのチンキを作る話をするまでは、せっせと抜いていました。しかし、今年はドクダミ茶のために収穫したり、畑にまで進出してきたものを除けば、ほぼ野放にましたので、かなり壮観な状態になりました。

 一昨年までだったら憂鬱になっていたところですが、今年はおおらかなに眺められています。ドクダミは十薬とも呼ばれる薬効の高い植物で、虫刺されや美容に効果があり、飲んでも動脈硬化の予防になるだけでなく、美味しいんです。あまり増えすぎても困るので、早速お花を収穫してきて、チンキを仕込みました。

 作り方は簡単です。採取した花を水洗いして水気を切り、保存瓶に入れてホワイトリカーを入れるだけです。保存瓶は、ホワイトリカーを少し入れて蓋を閉じ、しっかり揺すって共洗いしてあります。色々とチンキを作るとどれがどれだかわからなくなるので、作った日付と仕込んだもの、使ったアルコールの種類を、保存瓶に貼り付けたテープに記載しています。

 できれば馴染むまでは1日に1回は瓶を逆さまにして撹拌するようにするのが良いそうですが、結構忘れてしまって、放ったらかしになってます。アルコールから出て空気に長い間触れた部分は、浸かっていた部分よりも茶色になってしまいます。そうなったものは捨てなければいけないですが、もともとたくさん収穫できたものをぎゅうぎゅうに詰めているので、気になりません。

 瓶いっぱいに詰めても余りましたので、残ったものはお風呂に入れて、ドクダミの花の湯を楽しみました。そのまま入れてもきれいかと思いますが、捨てる時に大変なので、キッチンのシンクで使うゴミネットに入れて使いました。美容に良いだけでなく、ポカポカする効果もあると感じました。

 1ヶ月経った頃から、蚊に刺された時に使えるようになります。保存瓶の中から花を一つ取り出し、その花で刺されたところにちょんちょんとアルコールをつけます。こうやって使った花は、保存瓶に戻さず、捨てます。2〜3ヶ月経つと飴色になってきますので、花は取り出します。これでチンキの完成です。私は飲んで美味しいのは、このころからと思います。飲むために仕込む場合は、ドクダミチンキというより、ドクダミ酒ですね。

 先日は、「昨日の敵は今日の友〜ドクダミ茶」でドクダミの葉っぱを使ったお茶作りをご紹介しましたが、この日は葉っぱの方のチンキも仕込みました。これも虫刺されに効きますし、飲んでも花のものよりクセがあるとはいえ、それなりに味わえます。ドクダミは十薬というぐらいで、良いお薬ですから、まあよしとしましょう。

 今年は毎日、ドクダミやシソ、ヨモギ、スギナのお茶を、その日の気分でブレンドして淹れて、水筒に入れて会社に持って行っています。それなりに美味しいから続けられるのですが、健康のためにもなっているかもしれません。実は来週、人間ドックがあります。昨年に比べてコレステロールなどの値に少しは改善が見られるのではないかと、ちょっと楽しみにしています。

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